Gumloopは、AIを組み込んだ業務自動化を、コードを書かずに作れるサービスです。あらかじめ手順を組み立てておく「flow(フロー)」と、状況に応じて道具を使い分ける「agent(エージェント)」の両方を扱えるのが特徴です。そのため、手順が決まった作業だけでなく、AIに判断を任せたい作業も自動化の候補にできます。
導入前に押さえておきたいのは、「どこまでAIに任せるか」「クレジットをどのくらい使うか」「同時にいくつの処理を動かすか」の3点です。この記事では、Gumloopのしくみと料金の見方を順に説明し、自分の業務に合うかを判断できるようにします。
Gumloopでは、簡単なワークフローから、AIエージェントを使う複雑な処理まで、画面上で自動化を組み立てられます。その中心になるのがflowとagentです。
flowは、複数の処理を順番につないで動かしたいときに使います。たとえば、受け取った情報を整理し、その結果を次の処理へ渡す、といった流れを組み立てるイメージです。
毎回おおむね同じ手順で進む作業なら、処理の順番を見通しやすいflowから考えると整理しやすくなります。
agentは、複雑なタスクを解くために必要な道具を組み合わせて使うAIアシスタントです。手順を細かく固定するよりも、達成したい目的をもとにAIに判断を任せたい場面が候補になります。
すべてをagentに任せる必要はありません。進め方が決まっている部分はflowにし、判断が必要な部分でagentを使う。こう分けて考えると、両者の役割を整理しやすくなります。
AIを使う自動化では、できることの多さだけでなく、人がどこで確認できるかも重要です。Gumloopには、人をagentの制御に残すためのしくみとして、道具を使う前の承認設定、アプリの利用ルール、agentから人へ質問する機能があります。
たとえば、通常の情報整理はそのまま進め、重要な操作では承認を求める、といった分け方ができます。判断材料が足りないときにagentから質問させるしくみもあるため、人が関わる地点をあらかじめ決めておけます。
AIモデルを選ぶときには、Recommended、Smartest、Fastestというプリセットも用意されています。最初から個々のモデル名だけで選ぶのではなく、重視したい方向から選択肢を絞れます。
agentには、特定のアカウントや接続を固定して持たせる「agent-owned credentials」というしくみがあります。この設定を使うと、そのagentにアクセスできる人は、道具を呼び出すときに同じ接続を利用します。
チームで共通の接続を使いたい場合には便利なしくみですが、誰がagentにアクセスできるのか、その接続を共有してよいのかは、導入前に決めておく必要があります。個人用の接続をそのまま固定するのではなく、業務用として共有できるアカウントかを確認すると判断しやすくなります。
Gumloopの料金は、処理に使う「credit(クレジット)」と、同時に動かせる処理数などを合わせて見ます。2026年7月20日時点のGLOBAL向け料金では、主なプランは次のように案内されています。
Freeでも試せますが、利用人数だけでなく、有効にできるきっかけ(trigger)の数や、同時に動かせる処理の数にも上限があります。試すときは、単に「5,000 creditsで足りるか」だけでなく、同時に動かしたいflowやagentの数も確認しましょう。
ここでいう同時実行数の制限は、1日に実行できる総回数のことではありません。同じ時間に動作中にできるワークフローやagentとのやり取りの数を制御するものです。処理をひとつずつ動かす使い方と、複数を並行して動かす使い方では、同じクレジット数でも必要なプランが変わる可能性があります。
注意
料金は2026年7月20日時点のGLOBAL向け表示をもとにしています。日本円建ての標準価格表は確認できないため、ドル価格は参考値とし、契約前に最新の公式料金を確認してください。
外部のAIモデル利用設定を自分で持ち込む「BYOK」を使うと、flow内のAI呼び出しは1 creditになり、agentではモデル分のクレジットが50%減ります。ただし、道具の利用分や、基本となるコストは同じです。
つまり、BYOKにすればすべての処理コストが半分になるわけではありません。BYOKを検討する場合は、flowとagentのどちらを多く使うか、モデル以外の処理がどのくらいあるかを分けて見積もる必要があります。
Gumloopは、次のような場合に候補にしやすいサービスです。
一方、費用を実行回数だけで単純に管理したい場合は、creditの消費と同時実行数を分けて確認する必要があります。また、公式の利用開始の入口はクラウドサービスです。自社で用意したサーバーでの運用が必須なら、セルフホストできるか、導入条件はどうかを別途確認してから選びましょう。
自分の業務に当てはめて、次の3点を確認しておきましょう。
Gumloopは、決まった流れを作るflowと、道具を使い分けながら複雑なタスクに対応するagentを組み合わせられる、ノーコードのAI自動化サービスです。人の承認や質問を挟むしくみもあり、AIに任せる範囲を調整しながら業務に取り入れられます。
選ぶときは、機能の多さだけでなく、flowとagentのどちらを中心に使うのか、creditと同時実行数が用途に合うか、共有する接続をどう管理するかを確認することが大切です。まずは対象の業務をひとつに絞り、Freeの範囲で処理の流れと利用量を確かめると判断しやすくなります。
Q.Gumloopは無料で試せますか?
A.Freeプランがあり、5,000 creditsを使えます。1 seat、1 active trigger、2 concurrent runs、5 concurrent agent interactionsという上限もあるため、試したい処理を動かせる範囲かも、あわせて確認してください。
Q.flowとagentはどう違いますか?
A.flowは処理を順番につないで動かすしくみ、agentは複雑なタスクのために道具を組み合わせて使うAIアシスタントです。手順を決めやすい部分はflow、状況に応じた判断が必要な部分はagent、という見方ができます。
Q.BYOKならクレジットはすべて半分になりますか?
A.いいえ。agentではモデル分のクレジットが50%減りますが、道具の利用分や基本となるコストは変わりません。flow内のAI呼び出しは1 creditです。