Workato(ワカート)は、社内で使っている複数のアプリやシステムをつなぎ、業務の流れを自動で動かすための企業向けプラットフォームです。単純な連携だけでなく、業務プロセスの自動化、AIとの連携、全社的な管理までをひとつの土台でまとめて扱えるのが特徴です。この記事では、Workatoで何ができるのか、料金の考え方、申し込む前に押さえておきたい注意点を、はじめて調べる方にも分かるように整理します。部門をまたぐ自動化や連携を、担当者ごとにバラバラにせず一元的に管理したい企業に向いたツールです。
Workatoは、アプリ同士の連携、業務プロセスの自動化、AIとの連携、そしてそれらを組織内で運用・管理するための機能までを含む、企業向けの自動化基盤です。「基盤(プラットフォーム)」という言い方をするのは、ひとつの決まった作業を自動化する道具ではなく、部門や用途をまたいだ多くの自動化を、同じ場所でまとめて作り・動かし・管理できる土台だからです。
たとえば、営業・経理・カスタマーサポートなどがそれぞれ別のアプリを使っていても、その間のデータのやり取りや処理をWorkato上でつなぎ、全体を見渡しながら運用できます。
Workatoで自動化の基本の単位になるのが「レシピ」と呼ばれるものです。レシピは、自動化を始めるきっかけ(トリガー)、そのあとに実行する動作(アクション)、そしてアプリとつなぐための接続(コネクター)を組み合わせて作ります。これによって、複数のアプリにまたがる一連の処理をひとつの流れとして動かせます。
イメージとしては、「あるアプリで入力が発生したら、それをきっかけに別のアプリで処理をおこなう」といった日常的な作業を、人が手を動かさずに自動で進める形です。
Workatoには、アプリやシステムをつなぐための複数の接続手段が用意されています。あらかじめ用意された接続に加え、汎用的に使える接続や、利用者コミュニティによる接続もあります。さらに、個別の接続設定や専用の開発キット(Connector SDK)を使って、標準では用意されていないシステムとの連携を追加する方法もあります。
Workatoには、AIエージェントと連携するための仕組み(Workato MCP)もあります。これは、AIエージェントに対してWorkato上の機能を「使える道具」として公開するもので、クラウド上で動くサーバー、安全にアクセスするための認証付きの接続先、公開した道具を一覧・管理する仕組みなどで構成されます。AIが自動化の一部を担う使い方まで見据えて、連携の受け口を用意できるのが特徴です。
Workatoの料金は、プラットフォームの利用そのものにかかる「エディション(プランの区分)ごとの料金」と、実際に使った量に応じてかかる「利用量の料金」を組み合わせる、従量制の考え方になっています。まずは、この2つを分けて見るのが理解の出発点です。
さらに注意したいのが、利用量の数え方がひとつではない点です。ワークフローの実行量、API連携の量、AI連携(MCP)の量、そしてAI機能(Agent Studio)の量が、それぞれ別々の単位で数えられます。特にワークフローの利用量は「Business actions(ビジネスアクション)」という単位で計算されますが、レシピの中のすべての手順がこの単位として数えられるわけではありません。そのため、単純な処理回数のイメージだけで費用感をつかもうとすると、実際とずれることがあります。
| プラン | 課金単位 | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Standard edition | platform edition + usage | 公開固定価格なし / 要問い合わせ | まず導入するための基本的な連携機能をそろえた入口向けの区分 |
| Business edition | platform edition + usage | 要問い合わせ | Standardの内容に加え、より高度な処理の組み立てや接続を強化した区分 |
| Enterprise edition | platform edition + usage | 要問い合わせ | 大規模な組織向けの区分 |
| Workato One | platform edition + usage | 要問い合わせ | AIエージェント関連の機能まで含む、包括的な区分 |
注意
公開ページには固定価格やプラン別の月額・年額が掲載されていないため、実際の費用は問い合わせによる見積もりが必要です。また、ワークフロー・API連携・AI連携・AI機能はそれぞれ別の単位で数えられるため、ひとつの「処理回数」にまとめて見積もらないようにしてください。
問い合わせる前に、利用したい機能と、ワークフロー・API・AI連携それぞれの想定利用量を整理しておくと、見積もりの条件を確認しやすくなります。
Workatoは、アプリ連携・業務ワークフロー・AIとの連携・全社的な管理、そして複数ある利用量の単位を、バラバラにせずひとつの場所でまとめて管理したい企業にとって候補にしやすいツールです。逆に言えば、単機能の自動化をひとつだけ手軽に始めたい、という場合には、ここまでの管理のしくみは大きく感じられるかもしれません。自社の連携がどの程度の広がりを持つのかを踏まえて検討するとよいでしょう。
Q.料金はいくらかかる?
A.公開ページに固定価格は掲載されておらず、実際の金額は問い合わせによる見積もりが必要です。料金は、エディションごとの利用料と、使った量に応じた料金を組み合わせる従量制になっています。
Q.利用量はどう数える?
A.ひとつの単位ではなく、ワークフロー・API連携・AI連携・AI機能でそれぞれ別の単位で数えられます。特にワークフローの利用量は専用の単位で計算され、レシピの全手順がそのまま数えられるわけではありません。
Q.どんな会社に向いている?
A.複数アプリの連携やワークフロー、AIとの連携、全社的な管理を、まとめてひとつの基盤で扱いたい企業に向いています。
確認日: 2026-06-07(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
Workato