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MakeとBardeenの違いを比較|料金と用途で選ぶ

読む目安 約8分 更新日 2026-07-03

MakeとBardeenは、どちらも「作業を自動化するツール」として名前が挙がります。ただ、実際に得意とする領域はかなり違います。片方は幅広い業務の流れを組み立てるためのツール、もう片方はWeb上の情報集めと営業データの運用に寄ったツールです。この違いを先に押さえると、自分の目的にどちらが近いかが見えてきます。

この記事では、何をするツールか、自動化の作り方、連携とデータの出口、料金の数え方、実行や運用の違いという順で見ていきます。

結論を先に

MakeとBardeenは、比べる前に「そもそも用途が違う」ことを理解しておくと選びやすくなります。複数のアプリをまたぐ業務の流れを自分で組み立てたいならMake、Webから情報を集めて営業リストやCRMへ流す作業を自動化したいならBardeenが候補になります。

Make

こんな人に

複数アプリをつなぐ業務プロセスを、視覚的に組み立てたい

Bardeen

こんな人に

Web上の情報収集からリードデータの整理・出力までを自動化したい

何をするツールか

Makeは、コーディングなしでアプリやサービスをつなぎ、ワークフローや作業を自動化するためのプラットフォームです。たとえば「フォームが送信されたら営業チームへ通知する」といった単純な連携から、従業員のオンボーディングや請求書処理のような複数ステップの業務プロセスまで、視覚的に組み立てられます。連携できるアプリを並べたカタログというより、業務の流れそのものを設計するツールと考えると近いです。

Bardeenは、少し性格が異なります。Web上の情報を取得するスクレイピング、リード(見込み客)の獲得、AIによる条件の絞り込み、連絡先情報の付与(enrichment)といった、営業やGTM(市場開拓)寄りの作業を自動化するツールとして説明されています。製品の中心にあるのは、Webページから情報を集めるScraper、Web Search、集めたデータを補強するEnrichment、AIによる選別、そしてGoogle SheetsやCSVなどへの書き出しです。つまり「使いたいアプリ同士を汎用的につなぐ」よりも、「Webから情報を集めて営業データとして整える」ことに軸足があります。

この違いは選ぶうえで一番大きいところです。幅広い業務を自動化したいのか、Webからのデータ収集とリード運用を自動化したいのか。ここが合っているかどうかで、比べる意味が変わってきます。

自動化の作り方

Makeでは、シナリオ(scenario)と呼ばれる作業の流れを作ります。この中に、アプリごとの処理をするモジュール(module)を順番に並べていきます。モジュールには「メールが届いたら(きっかけ)」にあたるトリガーと、「その内容を表に書き込む(処理)」にあたるアクションがあり、これらをつないで一連の流れにします。分岐やフィルターも組み込めるため、条件によって処理を変えるような複雑な流れも視覚的に設計できます。

Bardeenでは、作った自動化を2つの形で実行します。ひとつは手動で走らせるPlaybook、もうひとつはきっかけ(trigger)に応じて自動で動くAutobookです。たとえば、ボタンを押したときだけ動かしたいならPlaybook、特定の出来事が起きたら自動で動かしたいならAutobook、という使い分けになります。加えて、Bardeenのスクレイパーは、AIがテンプレートを作る機能や、目的を伝えると情報を集めるgoal-based scraper、複数ページをたどって集めるdeep scrapingなどを備えています。Webページから情報を取り出すこと自体が、Bardeenの中心的な作業です。

同じ「自動化を作る」でも、Makeは業務プロセスの設計、BardeenはWebからのデータ収集の設計という重心の違いがあります。

連携とデータの出口

Makeは、用意されたアプリ連携に加えて、HTTP appを含むノーコードのツールで、APIを持つアプリやサービスへつなげる余地があります。APIは、サービス同士がデータをやり取りするための窓口のようなものです。標準で用意された連携になくても、APIがあるサービスなら自分でつなぎにいけるということです。開発者向けには、REST形式のMake APIやCustom Apps、AIからMakeのシナリオを呼び出すMCP Serverといった拡張の経路も用意されています。料金ページ上では、3,000以上のstandard appsや350以上のAIアプリと接続できると表示されており、幅広いアプリと組み合わせる前提のツールだとわかります。

Bardeenは、集めて整えたデータの「出口」に特徴があります。抽出してenrichしたデータを、Google Sheets、Airtable、Notion、CRM、CSVなどへ書き出す流れが説明されています。一方で、開発者向けの拡張という面では注意が必要です。Bardeenは現時点でAPIやカスタムWebhookをサポートしていません。その代わり、HTTPS Get/Postのアクションを使って外部とデータをやり取りする方法が案内されています。APIやWebhookを前提にした開発者向けの基盤というより、HTTPS Get/Postで外部連携を補う設計と見ておくと安全です。

つまりMakeは連携の幅とAPI連携の余地で広げるタイプ、Bardeenは集めたデータを主要な保存先・営業ツールへ流すタイプ、という違いがあります。自分が使いたいアプリや、開発でつなぎたいサービスがあるなら、ここは事前に確認しておきたいところです。

料金・利用量の数え方

どちらも「クレジット(credit)」という単位で利用量を数えます。クレジットは、処理が動くたびに消費される点のようなものと考えるとイメージしやすいです。ただ、その数え方は2つのツールで違います。

Makeでは、料金ページが月間のクレジット数をプラン選択の軸として表示しています。ここで混同しやすいのが、クレジットとオペレーション(operation)の関係です。オペレーションはシナリオ内で実行される処理の数を数えるもので、クレジットはその処理に対して支払う単位です。関連はしていますが別の概念として扱う必要があります。さらに、クレジットの消費はモジュールの種類によって変わります。トリガーやサーチは1回動くごとに1クレジット、アクションは処理する入力のまとまりごとに1クレジット、といった具合です。一方で、ルーターやフィルターなど一部のモジュールはクレジットを消費しません。「1ステップ=1単位」と単純に見積もれない点は覚えておくとよいです。

料金の目安としては、Makeの無料プランは時間制限なしで、月間最大1,000クレジットまで使えます。有料プランは、月間10,000クレジットの設定で見たとき、Coreが月額9ドル、Proが月額16ドル、Teamsが月額29ドルと表示されていました。プランの価格は選ぶクレジット数によって変わる仕組みで、Enterpriseはカスタム料金です。プランが上がると、無制限のアクティブシナリオやMake APIアクセス(Core)、チームのロールやテンプレート共有(Teams)、高度なサポートやセキュリティ機能(Enterprise)などが加わります。

Bardeenもクレジット制ですが、料金ページとサポート記事で説明の粒度が違う点に気をつけます。料金ページでは、行(row)単位でクレジットのコストが示されています。たとえばScraper・Web Search・AI Toolsは1行あたり1クレジット、Enrichmentは1行あたり3クレジット、UtilitiesやImport/Exportは無料、という説明です。一方、サポート記事では、自動化の中で実行されるアクションごとに1クレジット、という別の説明があります。この2つは同じ意味にまとめず、料金ページは行単位、サポート記事はアクション単位、と文脈を分けて読むのが安全です。

Bardeenの料金の目安としては、無料プランで毎月100クレジットを受け取れます(未使用分は請求期間の終わりに消えます)。有料プランは、Basicが月額10ドルで月100クレジット追加、Premiumが月額50ドルで月1,000クレジット追加(年払い表示では月40ドルの表示も見えます)、Enterpriseは年払いでカスタムのクレジット量、問い合わせ制です。なお、自動化を設計・調整するBuilder Modeや、動作を試すTest Modeではクレジットは消費されません。また、上限に達した場合は次の請求サイクルでリセットされるまで自動化が一時停止し、上限を超えても追加料金は発生しないと説明されています。

注意

ここで挙げた料金・クレジット数は、Makeは2026年6月6日、Bardeenは2026年6月7日時点で各社の料金ページに表示されていた内容です。価格やクレジットの条件は変わりやすいため、契約前に公式の最新の料金ページで確認してください。

実行場所とチーム運用

Bardeenは、実行やデータの扱いを分けて理解する必要があります。つないだアプリのデータはブラウザのローカルキャッシュに保存される設計ですが、有料ユーザーがブラウザを閉じても自動化を動かす設定を選ぶと、一部はサーバー上で動きます。接続情報やPlaybook・Autobookの設定がサーバーに保存される説明もあります。「すべてローカルで完結する」とも「すべてクラウド」とも言い切れない構成です。Makeはクラウド上で動くサービスで、Enterprise寄りの機能として、社内ネットワークやSAPなどへアクセスするon-prem agentが用意されています。社内システムとの接続を気にする場合は、この違いも確認材料になります。

チームで使う面では、どちらも運用のしくみがあります。Makeはプランに応じてチームのロールやシナリオテンプレートの共有ができます。Bardeenにはチームスペースの作成、メンバー招待、管理者による設定、チーム全体でのクレジット共有といった機能があります。個人だけでなく、チームでの利用も想定されています。

Make と Bardeen の比較

観点MakeBardeen
基本の位置づけアプリ連携と業務自動化のノーコードプラットフォームWebスクレイピング・リード獲得・enrichment寄りの自動化
作り方の単位シナリオの中にモジュールを並べる手動実行のPlaybookと自動実行のAutobook
得意な作業複数ステップの業務プロセスの設計Webからの情報収集とリードデータ運用
連携・拡張アプリ連携+HTTP app、Make API、Custom Apps、MCPSheets・Airtable・Notion・CRM・CSVへの出力。APIとカスタムWebhookは非対応、HTTPS Get/Postで補う
利用量の単位クレジット(オペレーションとは別概念。モジュール種別で消費が変わる)クレジット(料金ページは行単位、サポート記事はアクション単位で説明)
無料入口月0ドル・月間最大1,000クレジット・時間制限なし月100クレジット。Builder/Test Modeはクレジット消費なし

どちらが自分に合うか

Makeが向いているのは、複数のアプリをまたぐ業務の流れを自分で視覚的に組み立てたい場合です。単純な通知だけでなく、条件分岐を含む複数ステップのプロセスを設計したい、標準連携にないサービスへHTTP appやAPIでつなぎたい、AIエージェントやMCPを既存のシナリオと組み合わせたい、といった使い方に比較しやすいツールです。利用量はクレジットで見ますが、モジュールの種類で消費が変わるため、どう組むかで費用感が変わる点は設計時に意識するとよいです。

Bardeenが向いているのは、Web上の情報収集からリードデータの整理・出力までを自動化したい場合です。ページから情報を集め、AIで絞り込み、連絡先情報を付与し、Google SheetsやCRMへ流す、という営業・GTM寄りの流れがはっきりしているなら候補に入ります。ただし、APIやカスタムWebhookを前提にした開発者向けの拡張は弱いため、そこを重視するなら別のツールと比べる必要があります。

迷ったときは、「自分が自動化したいのは業務全体の流れなのか、それともWebからのデータ収集と営業運用なのか」を基準にすると分かれやすいです。用途が近いほうを選ぶのが、この2つでは失敗の少ない選び方です。

確認しておきたいこと

自動化したいのは、複数アプリをまたぐ業務プロセスか、Webからの情報収集とリード運用か
使いたいアプリやサービスが、それぞれの連携・出力先に含まれるか
開発でAPIやWebhookを使う必要があるか(Bardeenは非対応で、HTTPS Get/Postで補う設計)
想定する使い方で、クレジットがどれくらい必要になりそうか
契約前に、最新の料金ページで価格とクレジット条件を確認したか

よくある質問

Q.MakeとBardeenは同じ種類のツール?

A.どちらも自動化ツールですが、得意分野が違います。Makeは複数アプリをつなぐ業務自動化のプラットフォーム、BardeenはWebスクレイピングやリード獲得など営業・GTM寄りの自動化に軸があります。用途で選ぶのがおすすめです。

Q.無料でどこまで試せる?

A.Makeは月0ドルで月間最大1,000クレジット、時間制限なしで使えます。Bardeenは月100クレジットが無料で、自動化を設計・調整するBuilder Modeやテスト用のTest Modeではクレジットを消費しません。

Q.料金はどう比べればいい?

A.どちらもクレジット制ですが数え方が違います。Makeはクレジットとオペレーションが別概念で、モジュールの種類によって消費が変わります。Bardeenは料金ページが行単位、サポート記事がアクション単位で説明しているので、混ぜずに読む必要があります。金額は変わりやすいので、契約前に公式ページで確認してください。

Q.BardeenにAPIやWebhookはある?

A.現時点では、BardeenはAPIやカスタムWebhookをサポートしていません。代わりにHTTPS Get/Postのアクションで外部とデータをやり取りする方法が案内されています。API連携を前提にするなら、この点は事前に確認しておくとよいです。

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出典

確認日: 2026-06-06 以降(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Make

Bardeen