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n8nとWorkatoとTray.aiの違いを比較|用途で選ぶ

読む目安 約6分 更新日 2026-06-06

n8n、Workato、Tray.aiは、どれもアプリやデータをつないで、手作業を自動で処理するためのツールです。たとえば「フォームに入力があったらスプレッドシートに記録し、チャットに通知する」といった一連の流れを、人が操作しなくても動くようにできます。

3つとも同じような目的で使えますが、得意な使われ方は同じではありません。初めて比べるときは、細かい機能を並べる前に、大きな方向性の違いから絞り込むと分かりやすくなります。ポイントは3つ。自分で用意したサーバーで動かす必要があるか、会社の中で自動化を管理しながら広げたいか、複数の部門や取引先をまたいで連携を広げたいか、です。

結論を先に

自前の環境で動かせることを重視するならn8n、会社の中の自動化をまとめて管理したいならWorkato、複数の部門や取引先との連携をクラウド上で広げたいならTray.aiが候補になります。

n8n

こんな人に

自分で用意したサーバーでも動かしたい

Workato

こんな人に

会社の中のアプリ、データ、API、AIをまとめて管理したい

Tray.ai

こんな人に

複数の部門や取引先をまたぐ連携を、作業場所ごとに分けて運用したい

料金は3つとも数え方も公開のしかたも違うため、月額の数字だけでは比べられません。実際に動かす処理の量と、必要な管理機能まで含めて見比べるのが大切です。

3つの違いを一覧で

まずは全体像を表で見てみましょう。専門的な言葉は、この後の各ツールの説明で補足します。

比較項目n8nWorkatoTray.ai
基本的な位置づけ処理を表す「ノード」をつないで流れを作る自動化基盤会社向けにアプリ、データ、API、AIをつなぐ基盤会社向けの連携、自動化、API、AIエージェント連携を扱うクラウド基盤
自動処理の組み立て方ノードをつないだワークフロー「recipe(レシピ)」がきっかけを受けて処理を実行し、記録(job)を作るコネクターなどを使ってワークフローを構築
提供・運用のかたちクラウドと、自前サーバーへの導入(セルフホスト)から選べるクラウドサービスとして利用を始めるクラウド上で利用し、プランごとに作業場所の数やログの保存期間が異なる
利用量の数え方ワークフロー全体が完了した回数ワークフローやAPIなど、機能ごとに違う指標連携や自動化などをまたいで使われる「task」
選ぶときの焦点自前運用の必要性と、ワークフローの実行回数会社内の管理、連携範囲、機能ごとの利用量部門・取引先をまたぐ運用、作業場所の数、必要な会社向け機能

3つとも自動化を扱いますが、比べるべきは機能の多さだけではありません。誰が作り、どこで動かし、どの単位で費用が増えるのか。この3点を見ると、それぞれの向き不向きが見えてきます。

n8n:自分のサーバーで動かす選択肢を持ちたい人向け

n8nは、処理のひとつひとつを表す「ノード」をつなぎ合わせてワークフロー(自動処理の流れ)を作るツールです。クラウド版に加えて、Community Editionというかたちで、自分で用意したサーバーに導入できるのが特徴です。この「自前サーバーへの導入」をセルフホストと呼びます。

たとえば、社内で使う環境を自分たちで管理したい場合や、クラウドだけに限定せず構成を自分で決めたい場合に候補になります。ただし、セルフホストできることと、費用や手間をかけずに運用できることは別の話です。サーバーを動かし続けるコストや、ライセンスの条件は分けて確認しておく必要があります。

有料プランの利用量は、ワークフローの中のステップ数ではなく、ワークフロー全体が完了した回数で数えます。処理が長くなりやすい場合でも、「月に何回このワークフローを動かすか」で見積もれるのが分かりやすい点です。連携できるサービスの例としては、Google Sheets、Gmail、Slack、Notion、GitHub、HubSpotなどが案内されています。

Workato:会社の中の自動化を管理しながら広げたい人向け

Workatoは、会社向けにアプリ、データ、API、AIをつなぐ自動化・連携の基盤です。ここでは「recipe(レシピ)」と呼ばれる自動処理が中心になります。recipeがきっかけを受けて動くと、その1回ぶんの処理記録である「job」が作られる、という仕組みです。

Workatoの特徴は、自動化を作ることだけでなく、それを会社の中で継続して管理するための仕組みまで備えている点です。たとえばEnvironmentsという機能は、開発から本番運用までの流れ、複数人での共同作業、法令や社内ルールへの対応、あとから確認できる監査のしやすさを、担当者の役割とあわせて支えるものとされています。複数の担当者や部門が関わる運用では、こうした管理面が選ぶ決め手になります。

料金にはStandard、Business、Enterprise、Workato Oneというプラン区分があり、基本料金と、利用量に応じた料金で構成されます。利用量は、すべてを1種類の回数にまとめるのではなく、ワークフローやAPIなど機能ごとの指標で追跡されます。

Tray.ai:複数の部門や取引先をまたぐ連携を広げたい人向け

Tray.aiは、会社向けのアプリ連携、自動化、API、AIエージェント連携を扱うクラウド基盤です。あらかじめ用意された外部サービス向けのコネクター(接続部品)が使えるほか、対応するコネクターがない場合は、Custom ServicesやHTTPクライアントを使って自分でつなぐ方法も案内されています。

プランはPro、Team、Enterpriseがあり、それぞれ使える作業場所(workspace)の数や、処理の履歴を確認できる期間が異なります。なかでもEnterpriseは複数の部門や取引先との連携向けとされ、workspace数に上限がなく、180日間のinsights(分析)、SSO(一度のログインで複数サービスを使える仕組み)、地域別ホスティングなどを含みます。チームや連携先ごとに作業場所を分けて運用したい場合は、必要なworkspace数と管理機能を確認しましょう。

料金は、必要な機能と利用量に基づく個別見積もりです。処理量を数える単位は「task」で、通常の連携や自動化だけでなく、AIエージェントの利用もまたぐ主な利用量として扱われます。

料金は「月額」ではなく「数え方」から比べる

n8nには公開されている参考価格があります。年払いの場合、Starterは月20ユーロで2,500回、Proは月50ユーロで1万回のワークフロー実行を含みます。一方、WorkatoとTray.aiは固定金額を公開しておらず、個別の見積もりが必要です。

ここで注意したいのは、3つの利用量の単位がそもそも同じではないことです。n8nはワークフローの完了回数で数えます。Workatoは成功した処理ステップを数え、スキップまたは失敗したステップは数えません。Tray.aiは連携、自動化、AIエージェントをまたいでtaskが使われます。つまり、同じ月額表を並べても比較にはなりません。見積もりを取る前に、動かしたい処理の本数、頻度、1回あたりの処理内容を整理しておくと、それぞれの単位に当てはめて比べやすくなります。

注意

料金情報は2026年7月20日時点です。n8nの金額はGLOBAL向けの参考価格で、日本円建ての標準価格ではありません。WorkatoとTray.aiは日本向けの固定円価格を同じ条件では比較できないため、必要な機能と利用量を伝えて見積もりを確認してください。

用途別に選ぶなら

自分のサーバーで動かしたいならn8n

セルフホストが必要なら、3つのなかではn8nが分かりやすい候補です。クラウド版もあるため、まずクラウドで試してから決めるか、最初から自前の環境を用意するかを選べます。自前で運用する場合は、導入したあとの管理を自分たちで担当できるかも、あわせて判断しましょう。

会社内の統制を重視するならWorkato

複数の担当者が自動化を作り、開発から本番までの流れや監査を管理したい場合はWorkatoが候補です。料金を比べるときは、プラン区分だけでなく、ワークフローやAPIなど実際に使う機能ごとの利用量まで見積もる必要があります。

複数の部門や取引先との連携を広げるならTray.ai

部門や取引先ごとに連携を広げ、workspaceの数やログの保存期間、SSO、地域別ホスティングなどを選定の条件にしたい場合はTray.aiが候補です。必要なコネクターがなければ、Custom ServicesやHTTPを使ってつなぐ選択肢もあります。

WorkatoとTray.aiの2つに候補が絞れたら、2製品だけの組み合わせも比較できます

選ぶ前に確認しておきたいこと

自分の状況に当てはめて、次の3点を先に整理しておくと選びやすくなります。

自社でサーバーを用意して運用も自分たちで担当したいか、それともクラウドサービスとしてそのまま使いたいか
毎月動かすワークフローの回数、処理ステップ、使う機能を、どこまで見積もれるか
必要なアプリ連携に加えて、担当者の権限、監査、workspaceの数、ログの保存期間に条件があるか

この3点を先に決めておくと、n8nの実行回数とセルフホスト、Workatoのプラン区分と機能別の利用量、Tray.aiのtaskとworkspaceを、同じ用途に当てはめて比べられます。

よくある質問

Q.無料で使い始められますか?

A.n8nはクラウドの無料トライアルと、セルフホストできるCommunity Editionを案内しています。ただし、セルフホストには運用コストやライセンスの条件があります。Tray.aiにも無料トライアルの案内があります。Workatoの料金資料には、公開された固定額の無料プランは掲載されていません。

Q.料金だけで3つを比べられますか?

A.同じ月額表だけでは比べられません。n8nはワークフローの完了回数、Workatoは機能ごとの利用量、Tray.aiはtaskが中心で、単位が違うためです。予定している処理をそれぞれの単位に置き換えたうえで、WorkatoとTray.aiは見積もりを取って比較します。

Q.初めて比較するなら、何から決めればいいですか?

A.まず、自前のサーバーで動かす必要があるかを決めます。不要なら、会社の中の統制を重視するか、複数の部門や取引先をまたぐ連携とworkspace運用を重視するかで、WorkatoとTray.aiを比べると整理しやすくなります。

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出典

確認日: 2026-06-06 以降(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

n8n

Workato

Tray.ai