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n8nとWorkatoの違いを比較|用途で選ぶ

読む目安 約4分 更新日 2026-06-07

自動化ツールを探していると、n8nとWorkatoはどちらも「アプリをつないで作業を自動化する」道具として名前が挙がります。ただ、この2つは想定している使い手も、費用の数え方もかなり違います。自分でサーバーを用意して運用する寄りの自動化と、企業の統合基盤とで迷っている人に向けて、どちらがどんな用途に向くのかを整理します。

結論を先に

大きな違いは2つ、「誰が運用する前提か」と「費用をどう数えるか」です。n8nは自分の環境でも動かせて、ワークフローが動いた回数を中心に費用を見ます。Workatoは企業の業務プロセス全体を対象にした基盤で、契約するedition(機能の段階)と使った量を組み合わせて費用が決まります。

n8n

こんな人に

自分でサーバーを用意して運用したい、または実行回数で費用を見通しながら小さく試したい

Workato

こんな人に

部門をまたぐ業務プロセスを、連携・AI・統制まで企業規模で一体化して管理したい

それぞれどんなツールか

n8n:Cloudとセルフホストのどちらでも動かせる自動化ツール

n8nは、インストール不要で使えるCloud版と、自分で用意したサーバーに入れて動かすセルフホスト版の両方を持ちます。セルフホストとは、自前のサーバーにアプリを入れて自分で動かすことです。

自動化の中身は、処理のかたまり(ノード)をつないで一連の流れ(ワークフロー)を組み立てる形です。ノードには、流れを始めるきっかけ役と、実際の処理や外部サービスへの操作を担う役があります。「メールが届いたら(きっかけ)、その内容を表に書き込む(処理)」のような組み合わせをイメージするとわかりやすいです。

連携は、あらかじめ用意されたノードや、利用者が公開したノードに加えて、汎用的にAPIを呼び出せるHTTP Requestノードでも補えます。APIは、サービス同士がデータをやり取りするための窓口のようなものです。用意されたノードにない相手でも、APIがあればつなぎにいけます。AIを組み込んだワークフローも扱えます。

Workato:企業の業務プロセス向けの統合・自動化基盤

Workatoは、部門をまたぐ業務プロセスの自動化、アプリ間の連携、AIやMCP、そして統制(ガバナンス)までをまとめて扱う、企業向けの基盤です。

自動化の単位はレシピと呼ばれ、きっかけ、処理、コネクタ(外部アプリとつなぐ部品)を組み合わせて、複数のアプリをまたぐ流れを動かします。連携は、あらかじめ用意されたコネクタや共通コネクタ、コミュニティ製のコネクタに加えて、専用のSDKで拡張もできます。AIエージェントに機能を渡すMCPの仕組みも持ち、AIを含む連携まで視野に入ります。

違いを一目で

観点n8nWorkato
主に想定する使い手自分で運用したい人・開発寄りのチーム企業・部門をまたぐ業務
提供形態Cloud版とセルフホスト版企業向けの基盤(editionを契約)
自動化の単位ノードをつないだワークフローレシピ(きっかけ・処理・コネクタ)
費用の数え方ワークフローの実行回数edition料金+使った量
無料の入口Cloud無料トライアル/セルフホスト用の無料版公開の固定価格なし

注意

料金は数え方が異なるため、この表だけで単純比較せず、後の「料金の見方が根本から違う」も確認してください。

料金の見方が根本から違う

この2つは、料金の「数え方」がそもそも違います。ここが選ぶうえで一番のわかれ目です。

n8nは、ワークフローが最初から最後まで1回走ることを1回の実行(execution)と数え、この実行回数を中心に料金を見ます。プランごとに含まれる実行回数が決まっているイメージです。

Workatoは、契約するeditionごとの基本料金に、実際に使った量に応じた料金を足す形です。しかも使った量は1種類ではありません。ワークフローの処理はBusiness actions、API連携の基盤(API Platform)はAPI calls、というように複数の単位で数えます。ワークフローのレシピでも、すべての処理段階がBusiness actionとして数えられるわけではありません。このため、単純な月額どうしでは比べにくいのが特徴です。

項目n8nWorkato
課金単位workflow executionplatform edition fee + usage fee
無料の入口Cloud trial / self-host Community Edition公開固定価格なし
最安有料20ユーロ/月(年払い・2.5K executions)要問い合わせ
チーム向け50ユーロ/月(年払い・10K executions)要問い合わせ
大規模要問い合わせ要問い合わせ

注意

n8nの金額は年払い前提の月額表示です。料金はworkflow executionsを中心に見ますが、concurrent executionsやAI Workflow Builder creditsなどの条件も変わりやすいため、契約前に最新の料金を確認してください。Workatoは公開の固定価格や月額・年額、プラン別の金額をこのデータでは確認できていません。金額は問い合わせが前提で、利用量もBusiness actions、API calls、MCP calls、Genie actionsなど複数の単位で数えるため、ひとつの数字にまとめて単純比較しないようにしてください。

用途で選ぶ

どちらが総合的に上という話ではなく、やりたいことで向き不向きが分かれます。

選ぶ前に確認しておきたいこと

自分たちで運用する体制があるか(セルフホストは技術的な前提が要る)
費用を見通せる数え方か(n8nは実行回数、Workatoはedition料金+複数の利用量)
使いたいアプリに対応しているか、なければAPIやコネクタで補えるか
全社的な統制や管理までまとめて必要か(Workato寄り)、まず特定の自動化を回したいか(n8n寄り)

よくある質問

Q.無料でずっと使える?

A.n8nにはCloudの無料トライアルと、セルフホスト利用者向けの無料版(Community Edition)があります。ただしこの2つは別物で、同じ無料プランではありません。Workatoは公開の固定価格が示されておらず、金額は問い合わせが前提です。

Q.料金はどう比べる?

A.数え方が違うので、月額だけでは比べにくいです。n8nはワークフローの実行回数を中心に、Workatoはeditionの基本料金に複数の利用量を足す形で見ます。まずは自分の使い方でどの単位が効いてくるかを押さえるのが近道です。

Q.自分のサーバーで動かせる?

A.n8nはセルフホスト版があり、自分の環境で動かせます。ただし動かせることと簡単なことは別で、サーバーやセキュリティなどの知識が前提になります。

Q.結局どっちが向いている?

A.自分で運用したい、または小さく試したいならn8n、部門をまたぐ業務プロセスを企業規模で連携・管理したいならWorkatoが候補になります。

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出典

確認日: 2026-06-07 以降(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

n8n

Workato