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Zapier・Bardeen・Makeの違いを比較|料金と用途で選ぶ

読む目安 約7分 更新日 2026-07-03

自動化ツールを探すと、Zapier・Bardeen・Makeはよく並んで名前が挙がります。ただ、この3つは同じ種類のツールとして横に並べると選び方を間違えやすい組み合わせです。ZapierとMakeは幅広いアプリをつなぐ汎用の自動化基盤ですが、Bardeenはむしろ、Web上の情報収集やリード獲得といった営業寄りの作業を自動化する候補です。まずそれぞれの立ち位置をつかみ、そのうえで料金の数え方と向いている用途を見ていくと、自分の候補を絞りやすくなります。

結論を先に

3つは役割が重なりきらないので、「どれが一番か」ではなく「自分の作業に近いのはどれか」で選ぶのが早道です。幅広いアプリ連携にAI連携まで一つの基盤でまとめたいならZapier、複数ステップの業務プロセスを視覚的に組みたいならMake、Webからの情報収集やリード運用が主目的ならBardeen、というのが大まかな分かれ目です。

Zapier

こんな人に

多数のアプリ連携やAI・MCP連携を一つの基盤でまとめたい

Make

こんな人に

複数ステップの業務プロセスを視覚的に組み立てたい

Bardeen

こんな人に

Webからの情報収集やリード獲得(GTM)を自動化したい

そもそも何のツールか

Zapierは、AIを組み込んだワークフローまで含めて組み立てられる自動化プラットフォームです。中心にあるのはアプリ同士をつなぐ「Zap」ですが、それ以外にもデータをためるTables、フォームのForms、AI agentを作るAgents、対話用のChatbots、コードを書くFunctions、AIクライアントとつなぐMCPなど、複数の機能を持つ製品群として広がっています。アプリ連携を出発点に、AIやデータ管理まで一つの場所で扱いたい人に向いています。

Makeは、コーディングなしでアプリやサービスを接続し、ワークフローを自動化するノーコードのプラットフォームです。フォーム送信後の営業通知のような単純な自動化から、従業員のオンボーディングや請求書処理のような複数ステップのプロセスまで、視覚的に組み立てられるのが持ち味です。処理の流れを目で見ながら設計したい人に合います。

Bardeenは、同じ自動化ツールでも立ち位置が違います。Web scraping(Webページからの情報抽出)、リード獲得、AIによる条件判定(qualification)、連絡先情報の補完(enrichment)といった、営業やGTM寄りの作業を自動化する候補として説明されています。汎用のアプリ連携ツールというより、「Webから情報を集めて営業データとして使えるようにする」流れが得意な点が、ほかの2つとの一番大きな違いです。

自動化の作り方

同じ「自動化を作る」でも、3つは組み立てる単位の言葉が違います。ここを先に押さえると、料金や制限の話も読みやすくなります。

Zapierの基本単位はZapです。「メールが届いたら(トリガー)」「その内容を表に書き込む(アクション)」のように、きっかけと処理の組み合わせで作ります。Zapは一方向の自動化なので、2つのアプリを常に同じ状態にそろえる双方向同期のような使い方には向きません。そうした用途を無理に組むと、処理がループして利用量を早く消費することがある点は公式でも注意されています。

Makeでは、シナリオの中にモジュールを並べて流れを作ります。トリガーのモジュールから始まり、検索や処理のモジュールをつないでいく形で、複数ステップのプロセスを図として組み立てられます。

Bardeenは、PlaybookAutobookという2つのモデルで説明されます。Playbookは自分で手動で走らせる自動化、Autobookは条件(トリガー)に応じて自動で動く自動化です。加えて、AIでスクレイピングのテンプレートを作る、目的を指定して情報を取る、複数ページをたどって集める、といったscraper機能を組み合わせて、集めたデータの補完や出力までをつなげます。

料金と利用量の数え方

3つとも無料プランがありますが、料金を比べるときに一番大事なのは月額そのものより「何を使うと利用量が増えるのか」という数え方です。ここが3者でそれぞれ違います。

Zapierはタスクで数えます。各プランに月間のタスク枠が含まれ、Zapが処理を1つ実行するたびに消費していくイメージです。AIクライアントとつなぐMCPの呼び出しも同じタスク枠を使い、成功した呼び出し1回で2タスクを消費します。作れるZapの数ではなく、実行で消費するタスク量で見るのがポイントです。

Makeはクレジットオペレーションで見ます。オペレーションはシナリオ内で処理が動いた回数を数える考え方で、クレジットはその処理に対して支払う単位です。しかも消費の仕方はモジュールの種類で変わり、トリガーや検索は1回動くごと、アクションは入力のまとまりごと、といった具合に数え方が異なります。ルーターやフィルターのように、クレジットを使わないモジュールもあります。単純に「1ステップ=1単位」ではないので、想定する処理の中身で費用感が変わります。

Bardeenもクレジット制です。ただし料金ページは行(row)単位で説明し、サポート記事はアクション単位で説明しているため、同じ「クレジット」でも文脈で読み分ける必要があります。料金ページの説明では、スクレイピング・Web検索・AIツールは1行あたり1クレジット、enrichmentは1行あたり3クレジット、ユーティリティやインポート・エクスポートは無料、という数え方が示されています。

具体的な金額は次の通りです。

プラン帯ZapierMakeBardeen
無料Free(月$0、Two-step Zaps)Free(月$0、月1,000クレジット)Free(月$0、月100クレジット)
入口の有料Professional 月$19.99〜Core 月$9Basic 月$10(+月100クレジット)
中位Team 月$69〜Pro 月$16/Teams 月$29Premium 月$50(+月1,000クレジット)
上位Enterprise(問い合わせ)Enterprise(カスタム料金)Enterprise(カスタム、要問い合わせ)

Makeの有料プランの金額は、選ぶクレジット量で変わります。上の表は月10,000クレジットを選んだときの表示です。ZapierのProfessionalとTeamは年払いを前提にした月額表示です。

注意

料金は月額だけで比べると実態とずれます。3つは利用量の数え方(タスク/クレジット/クレジット)が違うので、自分が毎月どれくらい自動化を動かすかを当てはめて見てください。とくにMakeはモジュール種別、Bardeenは行かアクションかで消費が変わります。

外部連携と拡張性

つなぎたいアプリが標準で用意されているかは、どのツールでも最初の確認点です。そのうえで、標準にない処理をどう補えるかが3者で分かれます。

Zapierは、幅広いカテゴリのアプリをつなげる自動化基盤で、足りない連携はDeveloper Platform(公開APIを持つアプリ向けに、認証・トリガー・アクションを定義して連携を作る仕組み)で補えます。MakeもHTTP appでAPIを持つサービスへつなげるほか、REST形式のMake APIやCustom Apps、AIから呼び出すMCP Serverといった開発者向けの経路が用意されています。

Bardeenはここが明確に違います。現時点でAPIやcustom webhooksをサポートせず、外部とのデータのやり取りはHTTPS Get/Postのアクションで補う設計です。APIやwebhookを前提にした開発者向けの拡張性を期待すると、ほかの2つとは前提が変わる点に注意してください。

AI機能の位置づけ

3つともAI関連の機能を持ちますが、力の入れどころは違います。ZapierはAI agentを作るAgents、対話用のChatbots、AIクライアントとつなぐMCPを備え、AI連携を製品の中心テーマの一つにしています。Makeには「Make AI Agents (New)」があり、ツールやナレッジを組み合わせてチャットで試しながらagentを作れます。ただし現時点ではオープンベータで、機能や料金が変わる可能性があると公式が示しています。Makeの公式は、判断が必要な処理はAI agent、決まった手順で同じ結果を返す処理は通常のシナリオ、という使い分けも示しています。BardeenのAIは、スクレイピングのテンプレート作成やリードの条件判定など、GTM寄りの作業に組み込まれる形で使われます。

どんな人・組織に向くか

用途で候補を分けると次のようになります。

Zapierは、トリガーとアクションで多くの業務アプリをつなぎ、AI・MCP連携やチームでの共有まで同じ基盤でまとめたい人に向きます。共有Zapや共有フォルダ、SAML SSOなど、チームで運用するための機能も用意されています。

Makeは、複数ステップの業務プロセスを視覚的に組み立てたい人、そしてクレジット消費を意識しながら設計したい人に合います。プランはチーム向けのロールやテンプレート共有、Enterprise向けの管理機能へと段階的に広がります。

Bardeenは、Webからの情報収集、リード獲得、連絡先情報の補完、そしてGoogle SheetsやAirtable、Notion、CRM、CSVへの出力までをひとつながりで自動化したい人に向きます。個人のブラウザ作業だけでなく、team spaceや共有クレジットを使ったチーム運用も想定されています。汎用のアプリ連携が主目的なら、ZapierかMakeの方が素直に当てはまります。

確認しておきたいこと

毎月どれくらい自動化を動かすか(タスクやクレジットの消費量で費用感が変わる)
つなぎたいアプリが標準で対応しているか、なければHTTPなどで補えるか
双方向で同期したいのか(Zapierは一方向の自動化が前提)
主目的がWebからの情報収集やリード獲得か(その場合はBardeenが近い)
個人で使うか、チームで共有しながら使うか

よくある質問

Q.無料のままずっと使える?

A.3つとも無料プランがあります。ZapierのFreeは2ステップのZap、Makeは月1,000クレジットまで、Bardeenは本番実行用に月100クレジットが目安です。複数ステップの自動化や実行量が増えると、有料プランの条件を確認する必要があります。

Q.料金はどうやって比べればいい?

A.月額だけでなく、利用量の数え方を見てください。Zapierはタスク、Makeはクレジットとオペレーション(モジュール種別で消費が変わる)、Bardeenはクレジット(行かアクションか)で数えます。自分の想定する実行量に当てはめると差が見えます。

Q.Bardeenは他の2つと同じ用途で使える?

A.位置づけが違います。ZapierとMakeは汎用のアプリ連携基盤ですが、BardeenはWeb scrapingやリード獲得などGTM寄りの作業に強い候補です。汎用連携が目的ならZapierかMakeが向きます。

Q.自分でAPI連携を作りたい場合は?

A.ZapierはDeveloper Platform、MakeはMake APIやCustom Apps、MCP Serverなどの経路があります。BardeenはAPIやcustom webhooksをサポートせず、HTTPS Get/Postで補う設計です。

まとめ

Zapier・Bardeen・Makeは、名前は並んでも役割がぴったり同じではありません。幅広いアプリ連携とAI連携を一つの基盤でまとめたいならZapier、複数ステップのプロセスを視覚的に組みたいならMake、Webからの情報収集やリード運用を自動化したいならBardeen、という分け方が出発点になります。あとは、自分が毎月どれくらい動かすか(タスクかクレジットか)と、つなぎたいアプリや必要な拡張性を当てはめれば、候補は自然と絞れてきます。

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出典

確認日: 2026-06-06 以降(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Zapier

Bardeen

Make