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n8nとは?できることや料金、注意点を解説

読む目安 約6分 更新日 2026-07-01

n8n(エヌエイトエヌ)は、複数のアプリやサービスをつないで作業を自動化するためのツールです。メール、データベース、チャット、外部APIといったものを組み合わせ、「これが起きたら、次にこれをする」という流れを自分で組み立てられます。クラウド上ですぐ使う方法と、自分で用意したサーバーに入れて動かす方法の両方があるのが特徴です。

この記事では、n8nがどんなツールで、何ができて、料金はどう決まり、どこに気をつければよいかを順番に見ていきます。

n8nはどんなツールか

n8nの位置づけは、大きく2つの面から見ると分かりやすくなります。

1つは提供形態です。n8nには、インストール不要ですぐ使えるCloud版と、自分でサーバーを用意して動かすself-host版(セルフホスト)があります。self-host(セルフホスト)とは、自分で用意したサーバーにアプリを入れて自前で動かすことです。手軽に始めたいならCloud、環境を自分の管理下に置きたいならself-host、という選び方ができます。

もう1つは作り方です。n8nでは、ノード(node)と呼ばれる部品をつなげてワークフローを作ります。ノードは処理の一つひとつを表す箱のようなもので、これを線でつないでいくと、一連の自動処理ができあがります。複雑な流れも、ノードを増やしてつないでいくことで組み立てられます。

ワークフローの作り方

ノードには、役割によって大きく2つの種類があります。

ひとつはトリガーノード(trigger node)で、ワークフローの開始点になります。「メールが届いたら」「決まった時刻になったら」といったきっかけを受け取り、そこから流れが始まります。もうひとつはアクションノード(action node)で、受け取ったデータを加工したり、外部のサービスに対して操作を行ったりします。

つまり「何かをきっかけに(トリガー)、その後の処理を実行する(アクション)」という組み合わせが、n8nでの自動化の基本の形です。

n8nでできること

外部アプリやAPIとの連携

n8nは、あらかじめ用意されたbuilt-inのノードや、コミュニティが作ったcommunity nodesを使って、さまざまなサービスとつなげます。専用のノードが用意されていないサービスでも、HTTP Requestノードを使えば汎用的にAPIを呼び出して連携できます。APIとは、サービス同士がデータをやり取りするための窓口のようなものです。

そのため、連携できるアプリの「数」だけで考えるより、「自分が使いたいサービスにつなげられるか、なければAPIで補えるか」という視点で見るのが実際的です。

自分でノードを作る拡張

用意されたノードだけでなく、自分でカスタムノード(custom node)を作って機能を広げる道も用意されています。これは開発者向けの選択肢で、既存の部品では足りないときに自分で部品を追加できる、という位置づけです。

プログラムからの操作

n8nには、画面(GUI)で行う多くの操作をプログラムから実行できるpublic APIがあります。REST API、n8nのCLI(コマンドライン)、ワークフローの中に置くn8n APIノードといった経路から、n8n自体の操作を自動化できます。ワークフローの中身だけでなく、n8nの管理そのものを自動化したい場合の入口です。

AI・エージェント系の機能

n8nには、AIを組み込んだワークフローを作るための機能もあります。Advanced AIでは、LangChainの機能を扱う設定可能なノードを通常のノードと組み合わせられます。これを使うと、外部データやベクトルストア、embedding、エージェントなどを構成するRAGワークフロー(外部の知識を参照しながら回答を組み立てる仕組み)を作ることもできます。連携ディレクトリにもAIカテゴリがあり、Agents、Memory、Language Models、Vector Stores、Tools、Model Context Protocolといったサブカテゴリが並んでいます。

AIまわりは入口が用意されている、という理解が正確です。個別のAIサービスごとの細かな対応状況までは、必要になったら公式で確認するのがよいでしょう。

料金と無料で試す方法

n8nの料金は、execution(実行)を中心に決まります。executionとは、ワークフローが開始から終了まで1回走ることを1回と数える単位です。処理の複雑さに関係なく、月に何回ワークフローが走ったかで利用量が決まる仕組みです。

料金ページで表示されていた有料プランは次の通りです。

プラン月額(年払い)月間のexecution
Starter20ユーロ2,500回
Pro50ユーロ10,000回
Business667ユーロ40,000回
Enterprise問い合わせ個別設定

いずれのプランも、ユーザー数・ワークフロー数・連携は無制限とされています。人数や作るワークフローの数ではなく、動いた回数で費用が変わる、という点が料金を読むときのポイントです。

注意

ここに挙げた金額やexecution数は確認時点の料金ページの表示です。価格や上限は変わりやすいため、実際に契約する前に公式の料金ページで最新の内容を確認してください。

無料で試す入口は2つあり、それぞれ別のものです。ひとつはCloud版の無料トライアル、もうひとつはself-hostユーザー向けの無料版Community editionです。手軽に触ってみたいならCloudのトライアル、自分の環境で無料で動かしたいならCommunity edition、と使い分けます。この2つは同じ無料プランではないので、混同しないようにしてください。

self-hostを選ぶときに知っておきたいこと

self-hostはn8nの大きな特徴ですが、自由度と引き換えに、運用を自分で担うことになります。

self-hostには、サーバーやコンテナの設定、リソース管理とスケール、セキュリティ、n8n自体の設定といった技術知識が前提になります。実際の運用では、多くの場合Dockerが推奨され、環境変数による設定、データベース(SQLiteまたはPostgreSQL)の扱い、規模が大きくなったときのqueue modeやデータの整理などを自分で管理します。

self-host向けには、public APIやAPI playgroundの無効化、特定ノードのブロック、設定を点検するsecurity auditといった、セキュリティを固めるための設定項目も用意されています。

こうした点から、self-hostは「サーバー運用に慣れている人」に向いた選択肢だと言えます。逆に、サーバー管理の経験があまりない場合は、無理にself-hostを選ばずCloudから始めるのも十分現実的です。

n8nが合っている人

n8nは、次のような使い方をしたい人に向いています。ノードをつないで自動化の流れを自分で細かく組み立てたい人、環境を自分の管理下に置きたくてself-hostを検討している人、HTTP Requestやカスタムノード、APIを使って標準の連携を超えて拡張したい人、そしてLangChainやRAGを含むAIワークフローまで組みたい人です。

一方で、サーバー運用には関わりたくない、できるだけ手をかけずに使いたい、という場合は、self-hostの負担を避けてCloud版を選ぶ、あるいは他の手軽なツールと比べてみるのがよいでしょう。

使う前に確認しておきたいこと

よくある質問

Q.無料のままずっと使える?

A.self-hostユーザー向けの無料版Community editionがあります。Cloud版には無料トライアルがありますが、これはCommunity editionとは別のものです。自分の環境で無料で動かしたいならCommunity edition、手軽に試すならCloudのトライアル、と考えるとよいでしょう。

Q.プログラミングの知識は必要?

A.基本はノードを画面上でつないで作れます。ただし、カスタムノードの作成やAPI・CLIからの操作、self-hostの運用には技術知識が必要になります。

Q.executionって何が1回に数えられるの?

A.ワークフローが開始から終了まで1回走ることを、1回のexecutionと数えます。処理の複雑さや途中のノード数には関係なく、走った回数で数える仕組みです。

まとめ

n8nは、ノードをつないでワークフローを作る自動化ツールで、Cloudとself-hostの両方から選べます。トリガーとアクションを組み合わせて処理を作り、built-inノードやHTTP Requestで幅広く連携でき、カスタムノードやAPI、LangChain/RAGを使ったAIワークフローまで拡張できます。料金はexecution(動いた回数)が基準で、無料の入口はCloudトライアルとself-hostのCommunity editionの2つです。自由度と拡張性を重視する人、とくにself-hostや開発者向けの拡張まで踏み込みたい人に向いたツールと言えます。

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出典

確認日: 2026-06-06 以降(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

n8n