公式情報ベース

Pipedream・n8nの違いを比較!用途と機能で選ぶ

読む目安 約4分 更新日 2026-06-06 Pipedream n8n

Pipedreamとn8nは、どちらもアプリやAPIをつないで処理を自動化するための選択肢です。ただし、PipedreamはAPIやコードを使った開発者向けの連携に軸があり、n8nはノードをつなぐワークフローと、自社環境で動かせる選択肢に特徴があります。

選ぶときは、連携をどう組み立てたいか、自分でサーバーを運用したいか、利用量をどの単位で見積もれるかの3点から考えると整理しやすくなります。

結論を先に

APIを起点にコードも交えて連携を組みたいならPipedream、自社環境での運用も含めてノード型のワークフローを作りたいならn8nが候補です。どちらが合うかは、画面上の機能数よりも、作り方と運用方法の違いで決めるのが近道です。

Pipedream

こんな人に

API連携やコードを使う自動化を中心にしたい

n8n

こんな人に

クラウドと自社環境を選び、ノードをつないで自動化したい

Pipedreamとn8nの主な違い

比較する点Pipedreamn8n
基本の組み立て方トリガー、用意済みの処理、コード処理を組み合わせるノードをつないでワークフローを作る
得意な入口HTTPによる受信やAPI、アプリ連携ノードによる連携とHTTPリクエスト
実行環境クラウドサービスとして利用を始めるクラウドまたはセルフホストを選べる
主な利用量の数え方処理時間を基準にしたクレジットワークフロー全体の実行回数
特に確認したい点処理時間とメモリ設定によるクレジット消費実行回数と同時実行数、自社運用時の管理負担

一番大きい違いは、PipedreamがAPIやコードを使う連携を前面に出しているのに対し、n8nはノード型の作成方法と実行環境の選択肢を持っていることです。

APIやコードを中心に組むならPipedream

Pipedreamのワークフローは、処理を始めるきっかけとなるトリガーから始まります。HTTPトリガーを使うとワークフローごとのURLを受け取れるため、たとえば自社サービスからデータが送られたときに後続の処理を動かす、といった流れを考えやすい構成です。1つのワークフローに複数のトリガーを設定することもできます。

用意済みの処理だけで足りない部分は、コード処理を組み合わせられます。さらに、利用可能なアプリ連携をSDKやREST APIから検索・一覧化できる仕組みや、ワークフローやイベントソースなどを扱うREST APIもあります。画面上で自動化を作るだけでなく、連携機能を自社の開発フローへ組み込みたい場合に検討しやすい製品です。

また、Pipedreamには通常のワークフローとは別にConnectがあります。これは、外部ユーザー向けにアプリ連携を提供する用途を想定した入口です。社内業務の自動化と、自社サービスの利用者へ連携機能を提供することは目的が異なるため、料金や必要機能を混ぜずに検討する必要があります。

ノード型とセルフホストを重視するならn8n

n8nでは、連携や処理を表すノードをつないでワークフローを作ります。たとえば、あるサービスから情報を受け取り、内容を加工して別のサービスへ渡す流れを、処理単位で組み立てるイメージです。

専用ノードがない場合でも、認証情報を設定してHTTP Requestノードから接続できる種類があります。REST APIも用意されており、独自の連携やワークフロー内からのAPI利用を考えることができます。ノードだけに閉じず、必要な部分をAPIで補いたい場合にも候補になります。

n8nはクラウドに加えてセルフホストにも対応しています。セルフホストとは、自分で用意したサーバーにアプリを入れて運用する方法です。実行環境を自社側で持つ必要がある場合には明確な選択肢ですが、サーバーの準備や更新、セキュリティ管理なども自分たちの担当になります。自社環境で動かせることと、運用が簡単であることは分けて考えましょう。

料金は金額より先に数え方を比べる

Pipedreamとn8nは通貨だけでなく、利用量の数え方も異なります。そのため、月額だけを並べても実際の負担は判断しにくい比較です。

Pipedreamのワークフローでは、ステップ数ではなく処理時間をもとにクレジットを消費します。既定の256MBでは30秒ごとに1クレジットで、メモリ設定に応じて消費量が変わります。年払いの月額表示では、Freeが0ドル、Basicが29ドル、Advancedが49ドルです。Connectは99ドル、Businessは個別見積もりと表示されていますが、Connectは外部ユーザー向けの用途を含むため、通常の社内ワークフロー用プランと分けて見ます。

n8nの有料プランは、途中のステップ数ではなく、ワークフローが最初から最後まで走った回数を主な利用量として扱います。年払いの月額表示では、Starterが20ユーロで2,500回、Proが50ユーロで10,000回、Businessが667ユーロで40,000回、Enterpriseは個別見積もりです。同時に動かせる実行数もプランによって異なります。

自社の処理が短時間で終わるか、1本のワークフローを何回動かすかを想定してから比較すると、単純な通貨換算よりも実態に近い判断ができます。

注意

料金は2026年7月16日に確認したグローバル向けの年払い月額表示です。日本円建ての標準価格表は確認できていないため、契約前に公式料金ページで通貨、請求周期、含まれる利用量を確認してください。

用途別に選ぶとどうなるか

自社サービスと複数のAPIをつなぎたい

HTTPによる受信、コード処理、REST APIからの管理を組み合わせたい場合はPipedreamが合います。外部ユーザーへアプリ連携を提供したい場合も、Connectを通常のワークフローとは別の候補として検討できます。

自社サーバーで動かしたい

セルフホストが必須条件なら、対応が明示されているn8nから検討するのが自然です。ただし、導入費用だけでなく、サーバーとアプリの保守を継続できるかも含めて判断します。

画面で流れを組みつつ、必要な部分だけAPIを使いたい

n8nはノードで全体の流れを作り、専用ノードで足りない接続をHTTP Requestノードで補えます。視覚的なワークフローを中心にしながら、API接続も残したい場合に検討しやすい構成です。

ほかの組み合わせでも比較したい場合は、MakeとPipedreamの比較も候補整理に使えます。

確認しておきたいこと

自社でサーバーを用意し、更新やセキュリティ管理まで続ける必要がありますか。
作りたい自動化は、APIやコードが中心ですか。それとも処理の流れをノードで組む方法が中心ですか。
月に動かすワークフローの回数と、1回あたりのおおよその処理時間を見積もれますか。

よくある質問

Q.自社のサーバーで動かしたいならどちら?

A.セルフホスト対応が明示されているn8nが候補です。Community Editionも案内されていますが、サーバー運用の費用と手間、利用条件は別に確認する必要があります。

Q.料金はどちらが安い?

A.表示通貨と利用量の単位が違うため、月額だけでは決められません。Pipedreamは処理時間をもとにしたクレジット、n8nはワークフロー全体の実行回数を中心に、自社の利用量へ当てはめて比べます。

Q.専用の連携がないサービスとも接続できる?

A.両製品ともHTTPやAPIを使う接続方法があります。ただし、対象サービス側のAPI提供状況や認証方法も関係するため、実際に使うサービスごとに接続条件を確認してください。

関連記事

出典

確認日: 2026-06-06 以降(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Pipedream

n8n