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ZapierとBardeenの違いを比較|料金と用途で選ぶ

読む目安 約7分 更新日 2026-06-30

ZapierとBardeenはどちらも「作業を自動化するツール」とまとめられがちですが、得意とする方向はかなり違います。Zapierはアプリ同士をつないで処理を自動で流す、幅広い自動化プラットフォームです。一方のBardeenは、Web上から情報を集めてリードを獲得し、データを整えて出力する、いわゆるGTM(営業・マーケティングの市場開拓)寄りの自動化に軸足があります。

そのため、この2つは「どちらが優れているか」ではなく「やりたいことに合うのはどちらか」で見るのが向いています。ここでは用途・作り方・料金の数え方・運用の違いを順に整理します。

結論を先に

やりたいことがはっきりしているなら、選び分けはそれほど難しくありません。Web上の情報収集やリード運用が中心ならBardeen、いろいろなアプリをつなぐ自動化やAI連携をまとめて組みたいならZapierが候補になります。

Bardeen

こんな人に

Web上の情報を集めて、リードのリスト化や整理を自動化したい

Zapier

こんな人に

複数のアプリをつなぐ一方向の自動化や、AI・MCP連携まで幅広く組みたい

そもそも何のためのツールか

Zapierは、アプリ連携を中心にしつつ、データを置くテーブル、フォーム、AIエージェント、チャットボット、コード実行、MCPなどを含む自動化プラットフォームです。単に「連携先が多いツール」というより、業務のワークフローをまとめて組み立てる土台として見ると実態に近くなります。

Bardeenは、Webページから情報を取り出すスクレイパーを中心に、Web検索、データのenrichment(足りない情報の補完)、AIによる絞り込み、そしてGoogle SheetsやCSVなどへの出力までをひとつながりにした自動化ツールです。公式の説明でも、営業やカスタマーサクセス、レベニューオペレーションといった使い方が想定されています。つまり「Webから集めた情報を業務で使えるデータにする」流れが主役です。

この立ち位置の違いが、このあとの作り方・料金・運用すべてに効いてきます。

自動化の作り方の違い

Zapierの自動化の基本単位は「Zap」です。Zapは「トリガー(きっかけになる出来事)」と「1つ以上のアクション(その後に動く処理)」の組み合わせでできています。たとえば「ある出来事が起きたら、別のアプリで処理を動かす」という形です。Zapは一方向の自動化として設計されている点も押さえておくとよいでしょう。2つのアプリを常に同じ状態に保つ双方向の同期は想定されていないので、そうした使い方をしたい場合は別の設計が必要になります。

Bardeenは2種類の動かし方で説明されています。手動で実行する「Playbook」と、条件に応じて自動で動く「Autobook」です。試したいときは手動で走らせ、定例の処理は自動に回す、といった使い分けができます。加えて、Bardeenらしさの中心にあるのがスクレイパーです。AIがテンプレートを作る機能、目的を伝えて作るgoal-based scraper、ページをたどって深く取得するbackground/deep scrapingなどがあり、取得したデータをそのままenrichmentや出力につなげられます。

作り方の面では、Zapierは「アプリ間の処理をトリガーとアクションで組む」、Bardeenは「Webから集めて整えて出す流れを組む」と覚えると違いが見えやすくなります。

料金と利用量の数え方

月額の数字だけを並べても、この2つは正しく比べられません。理由は、利用量の数え方がまったく違うからです。

Zapierは「タスク(task)」という単位で利用量を見ます。タスクは、Zapが実行して成功したアクションのことです。トリガーや、フィルタで止まったステップ、エラーになったステップなどはタスクを消費しません。プランごとに月間のタスク枠が決まっていて、枠は請求サイクル単位で見られ、翌月へは繰り越されません。AIクライアントからアプリ操作を呼び出すZapier MCPもこのタスク枠に関わり、成功したツール呼び出しは2タスクとして数えられます。

Bardeenは「クレジット(credit)」という単位ですが、ここで読み分けが必要です。料金ページは「行(row)」単位で説明していて、スクレイパー・Web検索・AIツールは1行あたり1クレジット、enrichmentは1行あたり3クレジット、ユーティリティやインポート/エクスポートは無料、としています。一方でサポート記事のほうは「アクションごとに1クレジット」という別の説明をしています。この2つは出どころが違う説明なので、同じものとして混ぜないことが大事です。

公開されている価格の目安は次のとおりです。

項目ZapierBardeen
無料の入口Freeプラン(月0ドル/月間100タスク)Free Plan(月間100クレジット)
利用量の単位タスク(成功アクション単位)クレジット(料金ページは行単位、サポート記事はアクション単位)
有料の入口Professional 月19.99ドルから(年払い)Basic 月10ドル(+月100クレジット)
上位プランTeam 月69ドルから(年払い)Premium 月50ドル(+月1,000クレジット)
最上位Enterprise 問い合わせEnterprise 問い合わせ(カスタムクレジット)

注意

価格・プラン名・クレジット量・タスク枠は変わりやすい項目です。導入前に各社の最新の料金ページで確認してください。とくにBardeenのクレジットは、料金ページの「行単位」とサポート記事の「アクション単位」で説明の粒度が違うため、同じ数え方として読まないようにしてください。

費用感をつかむうえで覚えておきたいのは、Bardeenが「使った分でクレジットが減り、上限に達すると次の請求サイクルでリセットされるまで自動化が一時停止する」仕組みである点です。上限を超えても追加課金は発生しません。Zapier側は「作れるZapの数」ではなく「実行で消費するタスク枠」で見るのがポイントで、月額だけでは安い・高いを判断しきれません。

連携と拡張のしかた

Zapierは多くのアプリ連携を前提に語れるツールです。さらに、公開APIを持つアプリであれば、Developer Platformを使って認証・トリガー・アクションを定義し、自分たちのアプリをZapierに対応させることもできます。利用者として自動化を作るだけでなく、連携を提供する側に回れる拡張性があるということです。

Bardeenは、抽出してenrichしたデータをGoogle Sheets、Airtable、Notion、CRM、CSVなどへ出力する流れとして説明されています。出口がはっきりしているのが特徴です。ただし開発者向けの拡張には注意が必要で、Bardeenは現時点でAPIやカスタムwebhookをサポートしていません。外部とのデータのやり取りは、HTTPS Get/Postのアクションで補う設計です。APIやwebhookを前提に独自連携を組みたい場合は、この点が判断の分かれ目になります。

なお、連携先の数そのものはどちらも変わりやすいので、件数の多さで優劣を決めるより、「自分が使うアプリが対象に入っているか」「足りないときに補えるか」で見るのが確実です。

チーム運用と実行場所

チームで使う想定も、それぞれ用意されています。Zapierには共有Zap、共有フォルダ、共有アプリ接続、SAML SSOといった共同利用・管理の機能があります。Bardeenにもチームスペースの作成、メンバー招待、管理者によるチーム設定、チーム全体でのクレジット共有があります。

実行場所の考え方は少し違います。Bardeenは、接続したアプリのデータをローカルのブラウザキャッシュに保存する設計を持ちつつ、有料ユーザーがブラウザを閉じても自動化を動かす設定を選ぶと一部はサーバー上で動き、設定はサーバーに保存される、という形で説明されています。つまり「ローカルだけで完結するツール」と単純に言い切れるわけではありません。データの扱いを気にする場合は、ローカル・クラウド実行・サーバー保存を分けて確認しておくと安心です。

どちらを選ぶか

用途で分けると判断しやすくなります。

Webページから情報を集め、リードのリスト化やenrichment、CRMや表計算ツールへの書き出しまでをまとめて自動化したいなら、Bardeenが候補です。スクレイパーとリードデータの運用がそのまま製品の中心に置かれています。

一方、いろいろな業務アプリをトリガーとアクションでつなぐ一方向の自動化を組みたい、あるいはAI・MCP連携や自社アプリの連携開発まで同じ製品の中で扱いたいなら、Zapierが向いています。

両方の用途が混ざっている場合は、「Webからのデータ収集が主役か、アプリ間の処理連携が主役か」を先に決めると、自然にどちらかへ寄ります。

確認しておきたいこと

自動化したいのは「Webからの情報収集・リード運用」か、「アプリ間の処理連携」か
料金は月額だけでなく、Zapierはタスク枠、Bardeenはクレジットの数え方まで見たか
APIやwebhookを使った独自連携が必要か(必要ならBardeenは制約がある)
双方向の同期が必要か(Zapierは一方向の自動化が前提)
チーム共有やデータの保存場所など、運用面の条件を満たすか

よくある質問

Q.無料のままずっと使える?

A.どちらも無料の入口があります。Zapierは月間100タスクのFreeプラン、Bardeenは月間100クレジットのFree Planです。ただし本格的に使うとタスク枠やクレジットの上限に当たるため、実運用では有料プランの条件を確認しておくとよいです。

Q.料金はどう比べればいい?

A.月額だけでは比べきれません。Zapierは「成功したアクション=タスク」、Bardeenは「クレジット」で利用量を数えます。さらにBardeenのクレジットは、料金ページの行単位とサポート記事のアクション単位で説明が分かれているので、混ぜずに読むのがコツです。

Q.BardeenでAPI連携はできる?

A.現時点でBardeenはAPIやカスタムwebhookをサポートしていません。外部とのデータのやり取りはHTTPS Get/Postのアクションで補う形です。API前提の連携が必須なら、この点を踏まえて判断してください。

Q.ZapierとBardeenは同じ用途のツール?

A.重なる部分はありますが、軸が違います。Zapierはアプリ間の自動化を幅広く扱う土台、BardeenはWebスクレイピングとリードデータの運用が中心です。やりたいことがどちらの軸に近いかで選ぶのがわかりやすいです。

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出典

確認日: 2026-06-06 以降(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Zapier

Bardeen