アプリ同士を自動でつなぐツールを探すと、ZapierとWorkatoはよく候補に挙がります。どちらも複数のアプリをまたいだ作業を自動化できますが、想定している使い手や料金の考え方はかなり違います。この記事では、2つの違いを料金と向き不向きの面から整理します。
まず大枠をつかむと選びやすくなります。Zapierは、身近なアプリ同士をつないで小さな自動化から手軽に始めたい人に向いています。Workatoは、部門をまたぐ業務プロセスを一つの基盤でつなぎ、運用の管理まで含めて考えたい企業向けです。
Zapier
こんな人に
使い慣れたアプリ同士を手軽につなぎ、小さく自動化を始めたい
Workato
こんな人に
企業全体の業務プロセスをまとめてつなぎ、統制まで含めて運用したい
Zapierは、アプリ同士をつないで作業を自動化するツールです。基本の単位は「Zap(ザップ)」と呼ばれ、何かのきっかけと、それに続く1つ以上の処理を組み合わせた一方向の流れを作ります。たとえばフォームに回答が届いたら通知を送る、といった作業を自動で動かせます。Zapのほかにも、簡易なデータ表やフォーム、AI関連の機能などをそろえていて、アプリ間の連携を中心に幅広く使えます。
Workatoは、企業向けの自動化・統合基盤です。業務プロセスの自動化やアプリ間の連携、AIとの連携、そして運用の統制までを一つの土台でまとめて扱うことを想定しています。自動化の単位は「レシピ」と呼ばれ、コネクタ(各アプリとの接続部品)を使って複数のアプリをまたいだ処理を流します。連携先は用意済みのコネクタに加え、汎用的なものや自作の仕組みでも広げられます。
つまり、Zapierは一方向のつなぎ込みを手軽に始めやすいツール、Workatoは複数の業務を横断してまとめて動かすことを前提にした基盤、という位置づけの違いがあります。
料金は数える単位そのものが2つで異なるため、金額を並べる前に考え方を押さえておくと比べやすくなります。
| 項目 | Zapier | Workato |
|---|---|---|
| 課金単位 | タスク(成功アクション) | platform edition fee + usage fee |
| 無料の入口 | 月100タスク・2ステップZap | 公開固定価格なし |
| 最安有料 | $19.99/月〜(年払い) | 要問い合わせ |
| チーム向け | $69/月〜・25ユーザー | 要問い合わせ |
| 大規模 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
注意
Zapierでは、きっかけの判定や条件による振り分けはタスクを消費せず、成功した処理だけが数えられます。Workatoは公開された固定価格がなく、利用量も業務処理・API連携・AI連携などが別々の単位で数えられます。
Zapierは、成功した処理の回数を「タスク」として数え、月あたりのタスク枠を中心に料金を見ます。無料プランは、きっかけと処理が1つずつの2ステップのZapが入口です。複数の処理をつなぐZapや一部の高機能なアプリ連携は、有料プランの条件を確認する形になります。金額の目安が見えやすく、小さく試しやすいのが特徴です。
Workatoは、エディション(機能の段階)ごとの基本料金に、使った分の利用量を足す方式です。利用量は一つの単位にまとまっておらず、業務処理の実行、API連携、AIとの連携などがそれぞれ別に数えられます。金額は問い合わせて見積もる形が中心なので、費用感は要件を伝えて確認することになります。
両方とも、AIエージェントが外部のアプリを呼び出す仕組みであるMCPに対応しています。Zapierは、MCPやAI向けの実行機能を通じて、AIの側からアプリの操作を呼び出せます。この場合、成功した呼び出しもタスクとして数えられるので、利用量の面では覚えておきたい点です。Workatoも、AIエージェントに向けてツールを公開する仕組みを備え、企業での利用を想定した形で提供しています。どちらもAIとの連携まで視野に入れて比べられます。
選ぶ前に、次の点を自分の状況に当てはめて確認すると迷いにくくなります。
Q.無料で使えるのはどっち?
A.無料の入口があるのはZapierです。月100タスクまでと、きっかけと処理が1つずつの2ステップのZapから始められます。Workatoは公開された固定価格がなく、無料枠は今回の情報では確認できません。
Q.料金はどう比べればいい?
A.数える単位が違うので、金額だけでは比べられません。Zapierは成功した処理の回数(タスク)、Workatoはエディション費と複数の利用量の組み合わせです。まず「何を単位に課金されるか」をそろえて見るのが出発点になります。
Q.結局どっちを選べばいい?
A.使い慣れたアプリ同士を手軽につなぎたいならZapier、部門をまたぐ業務プロセスを統制まで含めて基盤としてまとめたいならWorkatoが候補になります。
確認日: 2026-06-06 以降(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
Zapier
Workato