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ZapierとMakeの違いを比較|料金と用途で選ぶ

読む目安 約4分 更新日 2026-07-16

ZapierとMakeは、どちらもプログラミングなしでアプリ同士をつなぎ、毎日の作業を自動で回せるツールです。目指す方向は近いのですが、自動化の組み立て方と料金の数え方が違い、その結果、得意な使い方も分かれます。どちらにするか迷ったときに見分けるポイントを、まず結論からまとめます。

結論を先に

アプリ同士を一方向でつなぐ定番の自動化を、AIとの連携まで含めて手早く始めたいならZapier。何段階もある業務の流れを図で組み立て、使った量に合わせてコストを細かく調整したいならMakeが向いています。どちらも無料で試せる入口があるので、最後は実際に触って決めるのが確実です。

Zapier

こんな人に

シンプルな連携を手早く作りたい、AIから直接アプリを操作させる連携まで見据えたい

Make

こんな人に

何段階もある業務フローを図で描いて組み、動かした量に応じて料金を細かく調整したい

自動化の組み立て方が違う

Zapierの基本の単位は「Zap(ザップ)」と呼ばれる自動化のかたまりです。「フォームが送信されたら」「メールが届いたら」といったきっかけを起点に、その後の処理(通知を送る、表にデータを書き足す、など)を続けて動かす、ひとつながりの流れを指します。進む向きは一方向です。片方のアプリの変化をもう片方へ反映することはできますが、両方を常に同じ状態に保ち続ける、といった使い方は想定されていません。

Makeは、処理のひとつひとつを部品として画面に並べ、線でつないで流れを描くように自動化を組み立てます。単純な通知にとどまらず、従業員の入社手続きや請求書の処理のように、いくつもの段階を踏む業務プロセスも表現できます。分岐や条件が絡む込み入った流れを、目で見て確かめながら作りたい場合に向いています。

用意済みの連携先はどちらも豊富ですが、それだけで足りないときの補い方にも差があります。Makeは、APIという「サービス同士がデータをやり取りする窓口」を持つアプリへ、汎用の接続部品を使って直接つなげます。一覧に載っていないサービスも取り込みたい場合の選択肢になります。

料金の数え方が根本から違う

2つのツールでいちばん誤解しやすいのが、料金の数え方です。ここを取り違えると、費用の見積もりが大きくずれてしまいます。

Zapierは「タスク」で数えます。タスクとは、Zapが成功させた処理1件のことです。きっかけを検知しただけ、条件で振り分けを判定しただけ、では消費しません。つまり「実際に何かを実行できた回数」で費用がかかる考え方です。

Makeは「クレジット」で数えます。基本は処理1回につき1クレジットですが、部品の種類によって数え方が変わります。たとえばデータを取り出す処理や集計する処理では消費の仕方が異なり、振り分けや条件判定だけの部品のように、そもそもクレジットを使わないものもあります。料金プランは、この月あたりのクレジット数を軸に選びます。

同じ「1回の処理」でも数える前提が違うので、金額だけを並べて見比べると判断を誤ります。次の表で、入口から各段階までを横に並べます。

料金を横並びで比較

比較する軸ZapierMake
課金単位タスク(成功アクション)クレジット(≒オペレーション)
無料の入口月100タスク・2ステップZap月1,000クレジット・期限なし
最安の有料$19.99/月〜(年払い)$9/月(10,000クレジット時)
チーム向け$69/月〜・25ユーザー$29/月(10,000クレジット時)
大規模要問い合わせカスタム

無料の入口はどちらにもあります。Zapierの無料枠は、きっかけ1つと処理1つを組み合わせた「2ステップ」が基本で、段階を増やしたいときは有料プランの条件を確認します。Makeの無料枠は月1,000クレジットで期限がなく、まずは試してみる用途に使えます。最安の有料プランは表示上の金額こそMakeが低く見えますが、Makeの金額はクレジット数を選び直すと変わるため、単純な金額の大小では比べきれません。自分が動かす処理の回数と段階数に当てはめて見積もるのが確実です。

注意

重要な料金条件は2026年7月16日に再確認しています。Zapierのtask枠はZap、AI、Code、MCP、SDKなどで消費数が異なり、Agentsは別quotaです。Makeは一般的な非AIモジュールなら原則1 operation=1 creditですが、内蔵AIやAI Agentsはトークン量などで消費が変わります。契約前に公式の最新料金を確認してください。

AIやエージェントとの組み合わせ

どちらもAIを使った自動化に対応を広げています。

Zapierには、AIが状況を判断しながらアプリを操作する「Agents」や、外部のAIツールからZapierの連携を呼び出すための「MCP」という仕組みがあります。MCPは、AIアシスタントなどのAIクライアントが、Zapier経由で特定のアプリ操作を実行できるようにする接続口だと考えてください。AIから直接アプリを動かす連携まで視野に入れるなら、Zapierはこの文脈でも比較しやすいツールです。ただしAI経由の操作も、成功すればタスクを消費するため、費用を見積もるときは頭に入れておくとよいでしょう。

Makeには「Make AI Agents」という、AIエージェントを組み立てる機能があります。これは、使わせたい道具や参照させたい知識を組み合わせ、ある程度自分で判断して動くエージェントを作る仕組みです。ただし提供は初期の段階で、クレジット面の条件もあり、重要な業務をそのまま任せきりにするのはまだ慎重に考えたほうがよい状態です。

AI関連の機能は、どちらも発展の途中です。今のところは「試せる」段階と捉え、本格的に任せる前に自分の用途で確かめておくのが安全です。

連携の拡張とチームでの利用

用意済みの連携だけでは足りず、独自の拡張をしたい場合にも、それぞれ入口があります。ZapierもMakeも、自前の連携を作り込むための開発者向けの仕組みを備えているため、凝った連携を自分で組みたいなら、この拡張性も比較の材料になります。

チームで使う場合、Zapierは自動化やフォルダの共有、アプリ接続の共有、社内アカウントでまとめてログインする仕組みなどをそろえています。Makeもチーム向けの役割の設定や、作った流れをテンプレートとして共有する機能を持ち、上位プランではさらに管理まわりが充実します。使う人数や管理のルールが固まっているなら、チーム向けプラン以上で何ができるかを見て決めるとよいでしょう。

確認しておきたいこと

自分が使いたいアプリが、用意済みの連携にあるか。無ければAPI経由で補えるか。
作りたい自動化が、一方向のシンプルな流れか、それとも分岐を含む多段階の業務フローか。
ひと月に動かす処理の回数と段階数。タスクとクレジット、それぞれの数え方で費用感を見積もる。
チームで使うなら、必要な人数と共有・管理の要件が、どのプランから使えるか。

よくある質問

Q.結局どっちが安い?

A.使い方によります。数え方が違うので、実際に自分が動かす処理の回数と段階数に当てはめて見積もるのが確実です。どちらも無料枠があるため、まず試して消費のペースを確かめるのがおすすめです。

Q.無料のままずっと使える?

A.どちらにも無料の入口があります。Makeの無料枠は月1,000クレジットで期限がありません。Zapierの無料枠は、きっかけ1つと処理1つの2ステップが基本です。ただし段階の多い自動化や一部の機能は、有料プランの対象になります。

Q.複雑な業務フローを図で組みたい

A.部品を並べて線でつなぐMakeが向いています。何段階もある処理や分岐を、目で見て確かめながら作りやすい構造です。

Q.AIからアプリを操作させたい

A.Zapierには、外部のAIツールから連携を呼び出す仕組み(MCP)や、AIが判断して操作するエージェント機能があります。Makeにもエージェント機能はありますが、まだ提供の初期段階で条件があるため、用途に合うか確かめてから使うと安心です。

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出典

確認日: 2026-07-16(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Zapier

Make